悪の教典(9)<完> (アフタヌーンKC)

前代未聞の大殺戮劇は大詰めを迎えていた。文化祭準備日の夜、愛人の生徒・美彌を屋上から突き落とした蓮実聖司は、己の凶行をもみ消すためクラス40人の完全殺害を決行。だが、生徒から予期せぬ反撃を食らい、さらには駆けつけた警察隊の追及も受け、物語は驚天動地の結末を迎える。貴志祐介の話題作を緻密な筆致で漫画化した漆黒のスクール・サイコホラーがついに完結。




いやぁ、悪の教典一巻がKindleで無料配信だったことを皮切りに、あっというまに完結巻である悪の教典(9)<完>まで読み進めてきてしまいました。

こうやって、ひとは無料という甘い言葉に騙されて、騙されながら生きていくんでしょうね。ぼくだけかもしれないけど。

とにかく、ほんとうに小説での伏線未回収分もこの漫画では補完していて、素晴らしい。

また、主人公はサイコパスであるため読者の共感を得られにくいが、漫画でのオリジナルストーリー(ハスミンとその同級生のエピソード)が付け加えられていて、この作品に深みが増す。

ぼくは、このコミックを読んで、ハスミンは普通のひとのように、「人を愛すること」ができるということを知り、嬉しくなりました。

ひとはいっぱい死んだけどね 笑笑

ぜひ、悪の教典、映画や小説に触れていて、漫画は読んだことはないというかたは読んでみてはどうでしょう?

無駄では無いです。