遅れて、読了。

鎌池和馬作品は、とある魔術師の禁書目録一巻で脱落するという、苦手なカテゴリーの作家さん。

結論から言うと、ヘヴィーオブジェクト、そこそこ面白かったです。ぶっちゃけ、禁書目録より。

やっぱり、禁書目録で培ってきた筆力。(2ちゃんとかで、鎌池和馬は文章力がないと言われてしまっていますが、そこまでじゃない)

また、キャラクターがみんな魅力的。とくにヒロインの不思議ちゃんキャラが良いんですよ。こんな性格してて、たくさんの人を殺していきますからね。そのギャップが良い。

そして、クウェンサーとヘイヴィアの男子高校生さながらの仲の良さ。この2人の関係性がぼくは好きです。BLじゃないよ。

ただね、気になったのが、主人公のクウェンサー以外のやつが、みんな馬鹿なことと、説明が多い。

説明に関しては、いちおうSFものなので、仕方ないような気がしますが、何回か流し読みしてしまいました。このひと、説明下手。

主人公の思考能力は常人。なのに、他の登場人物の思考能力が中学生レベル。物語の進行上というか、鎌池和馬の力量だともっと策略らしいものが書けないのか。

たぶんですが、鎌池和馬は勢いでそこそこのおもしろいラノベをかけてしまう天才型に分類される作家なので、もっと腰を据えて、この作品を描いて欲しかった。世界観はおもしろいし、設定もおもしろいのに、あっと驚くようなことがない。そこが欠点。


ただ、普通に面白い作品なので、読んでみては?

アニメも見てみようかな。